ジーンズの発祥ってアメリカだと思っていますか?!違います。その国とは?

ジーンズの発祥ってアメリカだと思っていますか?!違います。その国とは?

ジーンズと言えばアメリカ、リーバイスですね?
何となく私もそう思っていました。

ところが、『ジーンズの発祥はイタリアのジェノバだよ!』と主人が自慢げに説明するので、
調べて見ることにしました。

まずは見て頂きたい証拠

1675〜1700年頃の描かれたと言われている、無名の画家の作品です。
10点見つかっている内の9点にジーンズが描かれています。

Il maestro della Tela Jeans(イル マエストロ デッラ テラ ジンズ)、
ジーンズキャンバスのマスターというニックネーム(?)までついています。

この頃には既に定着しているように見えますね。

ジーンズの発祥はイタリアのジェノバ、デニムの語源はフランスのニーム


(サン・ニコロ・デル・ボスチェト修道院で見つかったデニムに描かれた絵)

既に15世紀にキエーリ(今のトリノ)で生産された、モールスキンという厚手のコットン生地は、インドから輸入されたインディゴで青に染められ、船の帆をカバーしたり、港内の物資をカバーするために使われていました。

この耐久性のある生地はリメイクされて、ジェノバの船員たちがワークパンツとして着ていました。

ジェノバで生産された、ジェノバ生地は1500年には英国に輸出され、1567年には英国のジーンズに使われているそうです。

また、このジェノバ生地はフランス語でbleu de Gênes(ブルー ド ジェン) 、イタリア語でblu di Genova(ブルー ディ ジェノバ)と言われ、これがのちにブルー ジーンズになるそうです。

さて、ジーンズといえばデニムですが、このデニムという言葉の発祥はフランスにあります。

フランス、ニームのアンドレ族が優れた綾織の布を作っていて、
『serge de Nîmes セルジュ・ドゥ・ニーム 』 (ニームの綾織りという意味)と呼ばれていました。

この表現の『de Nîmes ニーム産』という意味の部分だけを残す形で短縮され、「denim」という表現が生まれました。

元々、ジェノバで作られていた生地は、モールスキンやコーデュロイでいわゆる『デニム』ではなかったはずです。

では、いつからジーンズはデニムで作られるようになったのか?
船の帆を入れる袋がニーム産に変わったから、デニムが使われるようになったのか?
この辺りは色々と疑問が残ります。。。

今のジーンズの原型を作ったのはやっぱりアメリカ

さて、ところ変わってアメリカ。

リーバイスの創業者リーバイ ストラウスとはどんな人物?


後にリーバイスの創業者となる、ユダヤ系ドイツ人のリーバイ ストラウスは、18歳の時にアメリカ、ニューヨークに渡って来ました。
ゴールドラッシュが始まる前の年の1847年のことです。
リーバイはその後、ゴールドラッシュに沸くサンフランシスコに移住。
でも、ゴールドが目的ではなく、活気のあるこの街でビジネスで成功したいと思っていたようです。

このあたりはさすがですね。成功する人は視点が違う。

リーバイは織物のお店を開きました。
ニューヨークに住む兄弟達から仕入れた、たくさんの織物、寝具、櫛、財布、ハンカチ、男性用のシャツなどの衣料品を販売していました。

その頃、坑夫達は金を求めて毎日労働していましたが、パンツがすぐに擦り切れて破れてしまうのが悩みでした。

そこで、リーバイはテント用のキャンバス生地で丈夫なパンツを作り、
そのパンツは坑夫達に喜ばれ『リーバイのパンツ Levi’s pants』と呼ばれるようになりました。

そして、これが現在のリーバイ・ストラウス社の母体となるのです。

ジーンズを今の形にしたのはジェイコブ デイビス

リーバイのお客さんで、仕立屋さんのジェイコブは、
リーバイから仕入れた生地で馬用の毛布や荷馬車のカバー、テントなどを作って売っていました。

ある日、大きくて丈夫なパンツの注文を受けました。
このパンツを注文した男性の悩みは、ポケットがすぐに破れてしまうこと。

そこでたまたまテーブルの上にあった、馬の毛布を作るための鋲をポケットの両隅に打ち付けました。このことがきっかけで、鋲を打ち付けたパンツを売っていた所、これが労働者で人気になったのです。

デイヴィスには特許を取得するための資金がなかったため、このアイディアの特許を取ってもらうように、リーバイ・ストラウス社に持ち込んで依頼をしました。
そして、ストラウスがその資金を提供し、彼らのビジネスに加わったデイヴィスと協同で特許を申請しました。

こうして、リーバイのパンツは現在のジーンズの形になったのです。

壮大な歴史の物語でした

ジーンズという視点から歴史を見るのは、今まで学校で勉強して来た歴史とは全く違うものでした。
これだけで、映画が作れそうですね。

貧しい人々がリメイクして着ていたデニムの洋服は、
今や世界中の人々が着るファッションアイテムになりました。

アメリカで作られた、リーバイスはその後どのように世界に浸透していったのか。。
リーバイスが作ったジーンズがジェノバに入り、ジーンズにデニムを使うのが一般化されたのか。。。
まだまだ、疑問は残ります。

そこまでは追求しませんが、夫の一言でとても興味深い歴史の一部を知ることができました。